2019年10月11日

10月11日の記事

以前にも書いた内容だが、
クリスマス近くになると思いだす。

あの目撃した事象について・・・。

以前勤務していた職場での出来事だ。
クリスマスの時節であった。

職員の皆さんで食べてくださいと七面鳥の
丸焼きを上司がどこぞの方からかもらってきた。

「今日は、お昼に七面鳥があるから分けるから」
とご機嫌の上司であった。

昼近く、給湯室に用があっていくと、
狭くて、やや電気暗めの給湯室に

上司の背中が見えた。
見えたというよりも、この状況は目撃したに近い。

そっと、後ろから見てみると
一心不乱に丸焼きの七面鳥を素手でワルイドに

肉を割いていた。
声をかけるのも躊躇するほど真剣な様子が肩から伝わってきた。


給湯室に用があったが、そっと上司に気付かれぬよう
踵を返した。

何事もなかったのようにデスクに戻り、続きの仕事をした。
間もなく昼が来ると、上司がさきほど、割いた七面鳥の肉片を

白いキレイな皿に盛りつけてやってきた。
「お皿まわすから取って」と声をかけた。

皆、クリスマス近い雰囲気と七面鳥丸焼きの非日常感的おかずに
喜んで、「いただきます」と言いながら、弁当の蓋に肉片を

取り分けていた。

私の番がくると、小さく
「いただきます」と声をかけて、とらずに隣の人にまわした。

それに感ずいた隣の人が
「なんで取ってないの、何かあったの」と小さい声で

きいてきた。
「何もないですよ」と言うと

「後から実は・・・とか、言わないでよね」と言われ、
ドキリとした。

私は、さきほどの上司が一心不乱に素手でワルイドに
肉を割いている姿を目の当たりにしただけなのだが、

おそらく、この隣の人もその姿を目撃したら、食さないことと
思うので、目撃した事象については、口を閉ざした。

ただ、理由を言わないと、納得しない様子なので、
理由を述べることにした。

「小さい頃、実家の庭先(山育ちなので)に知人が勝手に
七面鳥を放していったのです。それもツガイで、いつしか2羽の

七面鳥は子供ができ3羽になり、庭先を歩いておりました。なんとなく、
私には、七面鳥はペットなのです。ゆえに食べられないのです」

と答えた。
勘の鋭い隣の人は「そう」と言って納得していない様子で、
七面鳥を食べていた。

庭に七面鳥が3羽いたのは、真実だ。
だが、食べなかったのは、なんとなく、目撃した画像を再生すると

なんとなく、遠慮しようと思った。
「今は、食べたくないです」と言えばよかったと

今更ながら思う。
咄嗟に妙な言い訳をしてしまった。

仕事を辞めても、数か月に一度
この隣の人のお家に遊びに行っているので、

今度、正直に実は・・・と、あの時のことを伝えようと
思う。

今も、七面鳥を見ると、給湯室での顛末を思い出す。






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